こんにちは。郡山市の不動産会社「アイエス宅建」の鈴木です。
空き家を所有されている方の中には、「空き家の草刈りが負担だ」「自分でできる簡単な方法はないか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
空き家を草刈りせずに放置するとさまざまなリスクやトラブルが生じるため、残念ながら草刈は必須です!
今回は、空き家の草刈りを放置するリスクや自分でできる草刈りの方法、業者に依頼する場合の費用相場などについてご紹介します。

空き家の草刈りは必須!放置するリスクを解説
空き家の草刈りは法律上の義務ではありませんが、適切な維持管理のために必ず行うべきことです。
雑草を放置すると、さまざまな問題が発生する可能性があります。
景観や周辺環境への悪影響
草木の手入れがされていない空き家は、景観を大きく損ない、近隣にお住まいの方にとって決して気持ちの良いものではありません。
また、雑草により害虫が発生したり、悪臭が漂ったりすることで、周辺の住環境を悪化させてしまうおそれもあります。
特定空き家への指定リスク
草刈りを怠るなど空き家の手入れをせずに放置していると、管理が行き届いていない空き家として自治体から「特定空き家」として指定される可能性があります。
特定空き家に指定されると、土地の固定資産税の優遇措置が適用されなくなり、税額が大幅に上がってしまいます。
また、修繕などの指導を受け、これを放置していると最終的には強制的に空き家を取り壊してその解体費用を請求されてしまいます。
資産価値の低下
雑草が伸び放題の状態では、空き家を売却する際の査定額が大きく下がってしまいます。
草木により建物周辺の湿度が高くなると、家の劣化が進行するためです。
近隣トラブルの発生
雑草の放置で周辺の住環境が悪化したり、伸びた雑草や庭木の枝が隣家の敷地に侵入したりすると、近隣トラブルに発展しかねません。
場合によっては、損害賠償を請求されるリスクもあります。
空き家が犯罪に使われる危険性
雑草が生い茂り中の様子が見えない状態の空き家は、不法侵入や不法投棄、さらには放火のターゲットになりやすくなります。
空き家の草刈りを自分でする方法
空き家の草刈りを自分で行う場合、主に3つの方法があります。
空き家の状況に合わせて選択しましょう。
草刈り機を使用する方法
草刈り機を使用すると、効率良く草刈りができます。
電動式、エンジン式、充電式があり、庭の規模や電源の有無などを考慮して選びましょう。
電動式は、スイッチ一つで操作でき、機種自体が軽いため初心者や女性でも扱いやすいのが特徴ですが、コードが届く範囲でしか作業できないため、近くに電源が必要です。
エンジン式は、パワフルな動力で短時間に多くの雑草を伐採できますが、本体が重く作業の負担が大きいのが難点です。
充電式は、コードレスで電源を気にせず作業できる反面、小まめな充電が必要で、エンジン式に比べるとパワーは劣ります。
なお、草刈り機では根まで除去できないため、再び雑草が生えてくる点には注意が必要です。
除草剤を使用する方法
除草剤を使用すると、雑草を根元から枯らすことができます。
液体タイプは伸びた葉や茎に直接散布して枯らせるもので、粒状タイプは土に撒いて根元から枯らすものです。
一度散布すれば雑草が生い茂る可能性を抑えられるため、草刈りの頻度を減らせるメリットがあります。
ただし、除草剤は薬品であるため、近隣にお住まいの方への健康被害を考慮して慎重に使用する必要があります。
周辺への影響を確認した上で、適切な方法で取り扱いましょう。
手作業で草刈りを行う方法
敷地が狭い場合や雑草の量が少ない場合は、手作業での草刈りも可能です。
手作業であれば費用を抑えられますが、時間と労力がかかります。
また、夏場の作業は熱中症のリスクもあるため、無理のない範囲で行いましょう。
草刈りは、気温が暖かくなり雨が多い春先から秋口にかけて定期的に行うのが理想的です。
具体的には4月から11月頃までの間に実施すると良いでしょう。
特に6月から9月は雑草が急激に伸びる時期となるため、月に1回程度の草刈りが必要です。
空き家の草刈りが自分でできない場合の対処法

自分で草刈りを行うのが難しい場合は、業者への依頼や空き家の売却を検討しましょう。
専門業者に草刈りを依頼する
空き家が遠方にある場合や、体力的・時間的に草刈りを自分でするのが難しいといった場合は、業者に依頼する方法があります。
草刈り専門業者、造園業者などがあり、専門知識と経験を生かして適切な方法で作業してくれます。
刈り取った雑草の処分も行なってくれるため、自分で処理する手間が省けます。
シルバー人材センターにお願いする方法もありますよ。
業者に依頼する場合の費用相場
草刈りを専門業者に依頼した場合の費用は、面積や作業時間によって異なります。
業者によって計算方法は異なりますが、50平方メートル(約15坪)程度の広さで15,000~25,000円程度が相場です。
これに加えて、刈り取った草の処分費用や出張費用が別途かかる場合があります。
空き家を売却する
定期的な草刈りの負担が大きい場合は、空き家の売却を検討するのも一つの方法です。
空き家を手放すことで、空き家の管理から解放されます。
実際にアイエス宅建でも、草刈りを含む管理の負担から土地を売却したいというご相談をお受けしています。
アイエス宅建の売却事例:管理が大変な土地を手放したい
所有している土地の草刈りといった管理や毎年支払う固定資産税の負担が大変で、「売却金が少なくても良いので手放したい」というご相談でした。
用途地域の制限がある条件の厳しい土地でしたが、積極的な販売活動やこまめな価格の見直しなどを行い、納得のいく内容で売却することができました。
空き家の維持にかかる費用について詳しく知りたい方は、「空き家の維持費はいくらかかる?内訳もご紹介」もあわせてご覧ください。
空き家の草刈りは定期的に必要!負担が大きければ売却も検討を
空き家の草刈りは、景観の維持や近隣トラブルの回避、資産価値の保全のために必要不可欠です。
放置すると特定空き家に指定され、固定資産税が大幅に上がるリスクもあります。
草刈りは草刈り機や除草剤を使用して自分で行うことも可能ですが、広い敷地や遠方の空き家の場合は業者への依頼を検討しましょう。
定期的な草刈りの負担が大きいと感じたら、空き家の売却も視野に入れてみてください。
郡山市で不動産売却をお考えなら、不動産会社「アイエス宅建」にご相談ください。
お客様一人ひとりにあったアドバイスで不動産売買をサポートいたします!
