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不動産売却のコツ

2025.04.21

不動産売却時の庭木はどうする?残す場合と処分する場合のポイントを解説

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こんにちは。郡山市の不動産会社「アイエス宅建」の鈴木です。

 

不動産売却を検討される際、「庭木はどうしたら良いのだろう」と悩まれる方は少なくありません。

処分したほうが売れやすいのか、それとも手入れされた美しい庭として残したほうが良いのか判断に迷うことでしょう。

 

今回は、不動産売却時の庭木の取り扱いについてご紹介します。

残して売却する場合の注意点や、処分する場合の注意点もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

庭木

 

不動産売却時の「庭木」の取り扱いとは?

不動産を売却する際、庭木は一般的に土地の「定着物」として扱われます。

定着物とは、土地に固定されていて簡単に分離できないものを指し、庭木や庭石などがこれに当たります。

 

民法第86条第1項では、土地およびその定着物は「不動産」と定められており、原則として庭木は土地と一体のものとして扱われます。

 

つまり、特別な手続きを取らない限り、不動産を売却すると同時に、庭木の所有権も買主様に移転することになるのです。

 

定着物とは何か

定着物とは、土地の上に定着(固定)された物のことで、土地から分離することが難しいものを指します。

庭に植えられた木や石などは、基本的には土地の一部として扱われます。

 

ただし、建物については土地とは独立した不動産として取引されるという特別な扱いがあります。

 

明認方法について

庭木を土地とは別に扱いたい場合、「明認方法」という手続きを行う必要があります。

明認方法とは、土地上の樹木などがその土地の所有者とは別の人の所有物であることを示す方法です。

 

例えば、次のような方法があります。

  • 木の表面を削って所有者の名前を書く
  • 樹木の近くに所有者を示す立て札を設置する
  • 木に所有者名を記した札を取り付ける

 

これにより、庭木を土地とは別の取引対象とできますが、一般的な住宅売却では、このような手続きを行うケースはあまり多くありません。

 

 

不動産を売却したいとき、庭木はどうする?

不動産売却時、庭木を残すか処分するかは売主様の判断に委ねられています。

法律上、売却前に庭木を必ず処分しなければならないという決まりはありません。

 

しかし、実際の売却場面では「庭木を処分したほうが売れやすい傾向にある」というのが不動産業界の実感です。

これは、多くの購入希望者が自分の好みや用途に合わせて庭をアレンジしたいと考えているためです。

 

庭木を残すか処分するかの判断基準

手入れの行き届いた美しい庭木であれば、物件の魅力を高める可能性もあります。

 

一方で、自分好みの庭づくりをしたいと考える購入希望者にとっては、何もない状態のほうが自由にレイアウトをイメージできます。

 

また、庭木が日当たりや風通しに悪影響を与えている場合は、処分することで物件の居住性が向上することも。

 

もし、購入希望者が庭木を不必要と感じているなら、処分してあったほうが費用や手間の負担がなく、メリットだと感じるケースもあります。

 

総合的に見て、特別な価値がある庭木でない限り、売却前に処分しておくほうが売却をスムーズに進められる可能性が高いといえます。

 

 

庭木を残して不動産を売却するなら

庭木

庭木を残したまま売却を進める場合や、内覧時に庭木がある状態で見学してもらう場合は、いくつか注意すべき点があります。

 

庭木のメンテナンスを怠らない

内覧者に良い印象を持ってもらうためには、庭木の手入れが欠かせません。

 

手入れが行き届いていない庭は、物件全体の印象を悪くしてしまいます。

以下のようなメンテナンスを行いましょう。

  • 定期的に剪定して形を整える
  • 庭の雑草を取り除き、清潔に保つ
  • 敷地外に伸びている部分は適切に切り戻す
  • 害虫や病気がないかチェックする

 

特に、隣地や道路などへ枝や根が伸びている場合は、トラブルの原因となる可能性があります。

境界に関する問題についてさらに詳しく知りたい方は、「境界トラブルがあっても売却可能?原因や解決策を紹介」のコラムも参考にしてください。

 

売買契約書に明記することが大切

庭木を残して売却する場合は、その取り扱いについて売買契約書に明確に記載しておくことが重要です。

「庭木は現状のまま引き渡す」といった内容を契約書に記載しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

 

庭木の処分費用の負担についても、必要に応じて取り決めを行なっておくと安心です。

 

 

不動産売却時に庭木を処分する方法

庭木を処分する方法には、主に「自分で処分する方法」と「業者に依頼する方法」があります。

それぞれのメリット・デメリットや注意点を見ていきましょう。

 

自分で庭木を処分する際のメリット・デメリット

ご自身で庭木を処分する際のメリット・デメリットは以下の通りです。

 

【自分で処分する際のメリット】

  • 費用を抑えられる可能性がある
  • 自分のタイミングで作業できる

 

【自分で処分する際のデメリット】

  • 身体的な負担が大きい
  • 適切な道具と知識が必要
  • 伐採後の処理も自分で行う必要がある

 

自分で庭木を処分する場合は、以下のような道具が必要になります。

  • ノコギリ
  • チェーンソー(状況に応じて)
  • 剪定バサミ
  • シャベル(スコップ)
  • ロープ
  • 脚立
  • 安全装備(ヘルメット、ゴーグル、手袋など)

 

伐採した庭木は、お住まいの地域のルールに従って適切に処分する必要があります。

庭木を伐採する際は、倒れる方向を考慮して安全に作業することが重要です。

 

また、根元をしっかりと処理しないと、後々問題になる可能性もあるため注意が必要です。

 

業者に依頼して庭木を処分するメリット・デメリット

一方で、業者に庭木の処分を依頼するメリット・デメリットには以下のようなものがあります。

 

業者に依頼する際のメリット】

  • 専門知識と設備を持った業者が対応してくれる
  • 伐採から片付けまで一貫して行なってもらえる
  • 根元の処理も確実に行なってもらえる

 

業者に依頼する際のデメリット】

  • 費用が発生する

 

業者に依頼した場合の費用の目安は以下の通りです。

  • 伐採作業費(高さ3m以下):1本3,000円〜1万円程度
  • 伐採作業費(高さ5〜7m):1本2万〜4万円程度
  • 伐根費用:1本2,000~2万円

 

庭木の大きさや状態によって費用は変わりますので、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

多くの業者では無料で見積もりを行なっていますので、比較検討すると良いでしょう。

 

なお、空き家の場合は庭の管理も重要な課題となりますので、定期的な点検と手入れが必要です。

空き家管理に関する詳細は「空き家はどのくらいの頻度で管理すべき?管理できないときの対処法も」をご覧ください。

 

 

不動産売却時は庭木対策もしっかりと行おう

不動産売却時、庭木は基本的に土地の「定着物」として扱われ、特別な手続きをしない限り、土地と一緒に買主様へ引き継がれます。

 

庭木を残すか処分するかは売主様の判断に委ねられていますが、一般的には処分しておくほうがスムーズな売却につながる傾向があります。

これは、多くの購入希望者が自分の好みや用途に合わせて庭を活用したいと考えているためです。

 

庭木を残して売却する場合は、適切な手入れを行い、売買契約書にその取り扱いについて明記することが重要です。

 

処分する場合は、自分で行うか業者に依頼するかのメリット・デメリットを比較し、自分に合った方法で処分しましょう。

 

郡山市で不動産売却をお考えなら、不動産会社「アイエス宅建」にご相談ください。

お客様一人ひとりに合ったアドバイスで、庭木の取り扱いを含めた不動産売買をサポートいたします!

 

この記事を書いた人

代表取締役 社長鈴木 超示良

一緒に働く従業員がともに夢をもち、同じ理念のもと明るく楽しく気持ちよく働ける会社にすることで、不動産売買仲介業を通してお客様の理想を実現してまいります。

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