不動産の仲介と買取の違いは？メリット・デメリットは？どっちを選ぶ？

こんにちは。郡山市の不動産会社「アイエスホールディングス」の鈴木です。

 

一軒家、マンション、土地などの不動産を売却したいときに、どのような方法を選択すれば良いか迷ってしまいますよね。

 

売却方法には不動産仲介での売却と不動産買取の2種類があり、売却手続きや方法、期間などがそれぞれ異なります。

 

今回は不動産仲介と不動産買取の違いやメリットデメリット、それぞれどのような方が向いているかなどを解説しています。

ぜひ参考にして、ぴったりの売却方法を選んでくださいね。

 

 

不動産売却には「仲介」と「買取」がある！その違いは？

不動産売却には不動産仲介と不動産買取の2種類があります。

それぞれ違いがありますので、内容を比較してどちらが良いかを判断しましょう。

 

不動産仲介とは？

不動産仲介とは、不動産会社が売主と買主の間に入って不動産を取引する方法です。

 

買主は一般的には個人の方が多く、住むために購入する方が多いです。

 

売却手続きの期間は、イチから買主を探すため、不動産買取よりは時間がかかります。

査定から引き渡しまで3ヶ月から1年程度が目安です。

 

仲介での不動産売却の流れ

仲介での不動産売却の一連の流れはこのようになります。

 

1. 売却相談
2. 査定依頼、査定価格の提示
3. 売却依頼（媒介契約の締結）
4. 広告・販売期間
5. 買付申込
6. 契約条件などの調整
7. 不動産売買契約の締結
8. 残金決済、引渡し

 

一般の方が購入者を自力で探すのは大変ですが、不動産会社が不動産流通機構(レインズ)などへの掲載や、広告活動を行い幅広く購入希望者を募ってくれます。

 

また、買主との価格や契約の調整・手続き・物件の引き渡しなど、さまざまな面でサポートしてくれるので、不動産知識がない方、慣れていない方でも安心して売却を進められます。

 

不動産買取とは？

不動産買取は、不動産会社が直接不動産を買い取る方法です。

 

土地や建物を買い取り、不動産会社の方で建物のリフォーム・リノベーションなどを行い、再び販売をします。

 

売却期間は、2週間程度から長くかかったとしても1ヶ月程度が目安です。

 

仲介手数料はかからないものの、不動産登記費用、売却して得た利益にかかる譲渡所得税などの諸経費、税金、残った住宅ローンの返済などはかかるので覚えておきましょう。

 

不動産買取の流れ

買取での不動産売却の流れは、以下のようになります。

 

1. 売却相談
2. 査定依頼、査定価格の提示
3. 契約条件などの打ち合わせ
4. 不動産売買契約の締結
5. 残金決済、引渡し

 

売却のスケジュールに広告や販売期間がないのが、不動産仲介との大きな違いです。

 

不動産会社が直接買い取ってくれるので、購入者を探さなくても良く、スピーディーに物件を売却することができます。

 

 

不動産仲介のメリット・デメリットとは？

不動産仲介のメリット・デメリットも解説しますので、選ぶ際の参考にしてください。

 

不動産仲介のメリット

物件の状況にもよりますが、不動産仲介を利用すると、市場の相場から大きく離れない価格での売却を実現しやすくなります。

不動産会社が広告活動を行なってくれるので、さまざまな購入希望者に情報を周知でき、買取よりも高価格で売却できる点が大きなメリットです。

 

内覧を行なったりして購入希望者の意見を聞く機会があるので、より高い金額で売れるよう工夫ができる点もメリットの1つでしょう。

 

仲介であれば、馴染みのない難しい契約手続きも不動産会社が行なってくれるため、手間を省ける上、何かトラブルがあった際にも対応してくれるので安心して売却活動に臨めます。

 

不動産仲介のデメリット

購入者を探したり、購入者のローン審査、契約などに時間を要することが多く、買取ほど短期間で売るのは難しくなります。

 

内覧に対応する必要があるため、スケジュール調整などが手間に感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

また、広告活動が必要なため、周りに知られずに売却したいという場合は注意が必要です。

多くの場合は、インターネットのポータルサイトや折り込みチラシ、看板設置などで広告活動を行います。

近隣の方などへ売出していることを知られたくない場合は、「不動産会社へ来店した方のみ紹介可能」など条件をつけることで物件情報を必要な方だけに届けることができます。

 

加えて、不動産に不具合があった場合、「契約不適合責任（旧「瑕疵担保責任」）」で売主側が一定期間内で責任を追うことも覚えておきましょう。

不動産に不具合や故障などがあった場合は、売主側が不具合のメンテナンスをしたり、損害賠償請求に応じたりしなければならない可能性が出てきます。

 

売買が成立した時には、仲介手数料がかかるというのもデメリットの一つとして挙げられることが多いです。

 

 

不動産買取のメリット・デメリットとは？

続いて、不動産買取のメリット・デメリットも解説します。

不動産買取のメリット

まず、不動産仲介よりも「売却までにかかる期間が短い」というのがメリットの1つ。

不動産会社が家や現地を確認するのみなので、何度も内覧に応じる必要はありません。

 

また、売却価格がすぐに分かり、金額に納得できれば早く現金化をすることが可能なので、住み替えの資金計画やスケジュールが立てやすい傾向にあります。

 

広告には掲載されないので、近所の方や周りの方に知られずに売却したい方にもメリットになるでしょう。

 

「契約不適合責任（旧「瑕疵担保責任」）」も免除されるため、売却後の不具合に対応しなくて良いのもポイントです。

 

リフォームやメンテナンスなどは、不動産会社で行う場合が多いため、築年数が経過している物件や、室内の状況があまり良くない物件でも買い取ってくれる場合があります。

 

また、購入者との仲介を行わないため、仲介手数料がかからないなどのメリットもあります。

 

不動産買取のデメリット

不動産買取の場合、不動産会社がリフォームやリノベーションなどで付加価値を付けて販売するのが前提となっていることが多いです。

そのため、不動産仲介に比べると売却価格が6〜8割ほどと低くなってしまうのがデメリットです。

 

また、どのような不動産でも買い取ってもらえるわけではないという点にも注意！

買い取ってもらえることが多いものの、状態の悪すぎる物件は買取不可の場合もあります。

 

 

不動産仲介と不動産買取、どっちを選ぶ？

不動産仲介と不動産買取、それぞれどのような方やどのような物件に向いているのでしょうか。

判断ポイントをご紹介します。

 

不動産仲介がおすすめの人

物件をできるだけ高い価格で売りたい方や、売却期限に余裕があり、ゆっくり購入者を探せる方は不動産仲介がおすすめです。

 

築年数が浅い、駅が近い、設備が最新といった好条件が揃っている物件を売る際も、人気が高いので仲介で売れやすいです。

 

不動産買取がおすすめの人

すぐに現金化したい方や、古い物件・欠陥のある物件などを売りたい方は不動産買取がおすすめです。

 

また、急な引っ越しや相続、住み替えなどで時間があまりない方も買取をご検討を。

そのほか、可能な限り手間をかけずに売りたい、売却することを周りに知られたくない、仲介では売れなかった、という方も買取を検討してみましょう。

 

不動産仲介、不動産買取どちらを選ぶにしても、不動産会社の選び方が重要になってきます。

 

なるべく物件があるエリアに詳しい不動産会社を選び、販売実績が多いか、売りたい不動産に似た物件の売却実績があるかなども確認しておくのがポイントです。

詳しくは「不動産売却時の不動産会社の選び方は？大手・中小の特徴も知ろう」でご紹介していますので、ぜひ一読してみてくださいね。

 

 

仲介と買取、どっちにするかは不動産に合わせて選ぼう！

不動産を売却する方法には、不動産仲介と不動産買取の2種類があります。

 

売却手続きの期間や売却価格、流れなどがそれぞれ違うので、売りたい不動産に合わせて選択しましょう。

 

不動産仲介は市場の相場に近い価格で売れるのがメリット。

一方で、売れるまで時間がかかる、売却することが周りに知られてしまうことなどがデメリットとしてあげられます。

 

対して不動産買取は、売却までがスピーディー、古い建物などなかなか買い手がつかないような物件でも売却できる、手数料がかからないなどがメリット。

ただし、不動産仲介と比べると売却価格が低くなってしまう…といったデメリットがあります。

 

メリット・デメリットを考慮して、ご自身の状況や不動産の状況に合った方法を選んでみてくださいね。

 

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