こんにちは。郡山市の不動産会社「アイエス宅建」の鈴木です。
家の売却を検討している方の中には、業者によるハウスクリーニングを行なってから売却をしたほうが良いのかとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
実際には、ハウスクリーニングは必須ではないのですが、きれいな室内のほうが内覧者の印象も良さそうですよね。
今回は、家の売却時にハウスクリーニングは必要かどうかや、必要な場合にハウスクリーニングをするメリット、相場費用、業者の選び方、ハウスクリーニングの進め方などをご紹介します。
家の売却時にハウスクリーニングは必要?
家の売却時のハウスクリーニングは必須ではありません。
また、ハウスクリーニングをしたからといって、売却価格が大きく変わることもありません。
もちろん、きれいな物件のほうが売れやすいのは確かですが、売却価格に影響するのは、大幅に室内状況を改善するリノベーションやリフォームで、ハウスクリーニングを実施すると高く売れるということはあまりないでしょう。
また、ハウスクリーニングの代金は売却価格に上乗せできない場合もあります。
ハウスクリーニングをすべきケース・不要なケースは?
売却時のハウスクリーニングは必須ではありませんが、ハウスクリーニングをすべきケースもあります。
ハウスクリーニングが必要になるのは以下のような場合です。
- 売買契約書に明記されている
- 自分で掃除する時間が取れない
- 築年数が古い住宅で使用感が目立つ
- 自分では落としきれない汚れがある
- ペットを飼っていた
売買契約時に「ハウスクリーニングをしてから引き渡す契約を結んだ」などのケースで、売買契約書に明記されている場合は、実施しなければなりません。
古さによる使用感や汚れが目立つなどのマイナス面があると値引き交渉をされる可能性もあるため、不安な方はハウスクリーニングを行なっておくと良いでしょう。
少しでもきれいなほうが印象も良くなり、物件に対する安心感も生まれます。
一方、ハウスクリーニングが不要なケースは以下のような場合です。
- 売買契約書に明記されていない
- 室内や水回りがきれいである
- 築年数が浅い
- 築年数が古く、ハウスクリーニングだけでは改善できない
- 不動産会社が物件を買い取ってリフォームやリノベーションをする
築年数が浅い物件はまだきれいなため、ハウスクリーニングが不要なことが多いです。
また、不動産会社が不動産買取を行い、リフォームやリノベーションをしてから再度売り出すというケースもあります。
家の売却でハウスクリーニングをする3つのメリット
ここでは、売却時にハウスクリーニングをするメリットをご紹介します。
購入検討者の増加につながる
ハウスクリーニングを実施することで室内がきれいになり、内覧に来た方の印象が良くなります。
大切に使用しているということもアピールできるため、安心感が生まれ、購入希望者の増加につながることもあるでしょう。
値引き交渉を防げる
室内がきれいな状態なら、購入希望者も増える可能性があります。
そのため、値下げ交渉されることなく、売主様が設定した価格で売却できる可能性が高まるでしょう。
部屋の汚れは値下げ交渉の材料になってしまうこともあるため、ハウスクリーニングであらかじめ解決しておくと良いですね。
早期に売却できる可能性が高まる
きれいな物件は購入検討者も多くなります。
早く決断しなければ売れてしまうという危機感が生じるため、早期に売却できる可能性が高まるでしょう。
ハウスクリーニングの費用相場と業者の選び方
ハウスクリーニングの費用相場や業者の選び方をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
ハウスクリーニングの費用相場
ハウスクリーニングの費用相場を3LDK~4DKを例に紹介すると、マンションは6万~10万円程度、戸建は7万~11万円程度と、戸建のほうが費用相場が高い傾向にあります。
戸建が高くなってしまうのは、階段等があり作業面積が広いのが理由です。
部屋数・広さ別の費用相場
- 2LDK・3DK(60㎡~70㎡程度):4万円~10万円程度
- 3LDK・4DK(80㎡~90㎡程度):5万円~11万円程度
- 4LDK・5DK(100㎡~110㎡程度):6万4,000円~12万円程度
間取りや広さによっても変わりますが、ハウスクリーニングを部屋全体で行うと、4万~12万円程度の費用がかかります。
依頼箇所別の費用相場
- キッチン:1万2,000円~2万5,000円程度
- 浴室:1万2,000円~2万円程度
- 洗面所:7,000円~1万2,000円程度
- トイレ:6,000円~1万1,000円程度
- レンジフード・換気扇:7,000円~1万5,000円程度
- エアコン:8,000円~1万8,000円程度
業者によって掃除の範囲や作業内容が違うため、料金が異なる場合があります。
また、汚れの状況によっても費用が変わってくるため、事前に業者に確認しておくと良いでしょう。
ハウスクリーニング業者選びのポイント
次に、ハウスクリーニング業者を選ぶポイントをご紹介します。
ホームページやパンフレットを確認する
ハウスクリーニング業者を選ぶなら、ホームページやパンフレットを見て、料金や実績などをしっかりと確認しましょう。
セットプランやオプション、口コミや実際の写真なども事前に確認しておくと参考になります。
賠償責任保険に入っている業者から選ぶ
ハウスクリーニング中は、業者が誤って物を壊してしまうことや、壁などに傷をつけてしまうなどの事故が発生する可能性もあります。
そのような場合、賠償責任保険に未加入の業者なら、売主様が自己負担しなければならないこともあります。
保険に加入していることに加え、補償内容も確認して選ぶことが大切です。
複数の業者を検討する
ハウスクリーニングの業者を選ぶ際には、複数の業者を比較して選ぶのがおすすめ。
費用や作業内容を比較して、自分の住宅に合った内容かどうかをしっかりと検討しましょう。
不動産会社が紹介してくれる業者から選ぶ
不動産会社に査定を依頼しているなら、クリーニング業者も紹介してもらうのも良いでしょう。
しっかりとした技術のある業者を紹介してもらえる可能性が高まります。
中にはハウスクリーニングをサービスしてくれる不動産会社もあります。
家の売却時のハウスクリーニングの進め方
ハウスクリーニングをするのであれば、査定前か、購入希望者の内覧前がおすすめ。
査定前だと不動産会社の印象が高まり、優良物件として取り扱ってもらえる可能性があります。
また、内覧前の場合は購入希望者の印象が良くなり、早期売却の可能性が高まります。
ハウスクリーニングや掃除のタイミングについては、「家の査定前に掃除は必要?売却時の査定額の決まり方や査定の注意点も」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ハウスクリーニングは部屋全体だと高額になりやすいため、自分でできる部分は自分で進めておくのがおすすめ。
自分では汚れが落としきれない箇所のみを依頼するなど、作業箇所を厳選する方法も検討してみましょう。
特に、キッチンや浴室、洗面所といった水回りは内覧者の目につきやすく、汚れが落としにくい箇所でもあるので、業者に依頼するのがおすすめ。
水回りがきれいに保たれていることで、清潔感があり、良い印象をアピールすることができますよ。
家の売却時のハウスクリーニングは必須ではない
家の売却時にハウスクリーニングは必須ではありません。
ハウスクリーニングをすべきケースは、売買契約書に明記されているときや、自分では落としきれない汚れがあるときなど。
売買契約書に明記されていないときや、室内や水回りがきれいな場合などは、ハウスクリーニングをしなくても問題ありません。
ハウスクリーニングは、購入検討者の増加につながる、値引き交渉を防げるなどのメリットがあります。
料金や実績、保険への加入状況なども確認しながら、依頼する業者を選定しましょう。
ハウスクリーニングのタイミングは、査定前や内覧前がおすすめです。
「自分で掃除をしたけど汚れが落とし切れない」といった場合は、スポットで利用するのも良いでしょう。
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